
こんにちは。カズです。
Epicrobeのハーブプロダクトとなるハーブを育てている「Rocca dei Fiori」は世界最古で最高峰の有機栽培「バイオダイナミック農法」を採用しています。
、、、バイオダイナミック農法?
私も最初聞いたときは頭の中に「???」が浮かびました。
日本では全く馴染みのない名前。
けど、なんだから面白い世界が広がっていそう。
そんな興味の中で、このバイオダイナミック農法を知るために自分で調べたこと。
また、ハーブ生産者であるシモンに聞いて学んだことを綴っていきます。

1.バイオダイナミック農法とシュタイナー哲学
バイオダイナミック農法はオーストリアの哲学者ルドルフ・シュタイナーが
今から約100年前の1924年に提唱した世界で最も古い有機栽培の一つです。
もしかしたら「シュタイナー教育」という言葉を聞いたことがある方が
いらっしゃるかもしれません。
シュタイナーの哲学は、目に見える物質的な世界だけでなく、その背後にある
精神的なつながりを重要視した考え方で、教育のみならず、今回のトピックである「農業」や「芸術」「建築」の世界にも大きな影響を与えているそうです。
宇宙を認識したければ、汝自身を見るがよい。 人間を認識したければ、宇宙を見るがよい。
ルドルフ・シュタイナー
そんな彼が提唱したバイオダイナミック農法は、単に化学肥料や農薬をつかわないだけでなく、天体の動きや自然界のエネルギーを農業に取り入れ、農場そのものを一つの生命体として捉える農業システム。
初めて聞いたときは、理解するのに少し困惑しました。
すこしスピリチュアル的な農法なのか?と。
ただ、シモンから話を聞くうちに「なるほど」と腑に落ちた話があります。
「善し悪しではないが、今の農場は近代化され工場のようになっていっている」
「植物を科学的に育て横から横へ流していく作業に」
「ただ、本当に地球や私たちに必要なものは、果たしてそういったものなのか」
「地球も私たちも自然(自然体)であることが大事なのでは」
「そう考えバイオダイナミック農法を始めた」
と言っていました。
なるほど、、。確かにイメージとして
植物を育てるためにケミカルな肥料を与え、たくさん育つように効率的に育て出荷しています。
もちろん、効率的にたくさん育て出荷することが、私たち消費者、そして生産者の方々にとっては、この時代の流れに沿った正解の一つであるし、私の食卓にも届いています。
ただ、、そんな世界の中でも、少し面白くて変わっている。視野広げ、思考を深めてくれるのが「バイオダイナミック農法」であると思います。

2.「農園」をまるごと一つの生き物として考える
バイオダイナミック農法の一番大切な考え方は
農園を一つの大きな生命体として捉えることです。
シモンが言ったように、ただ作物を育てる場所ではなく、
土、植物、動物、そして私たち人間が共存できる場所をつくる。
だからこそ、外から持ってきた化学肥料や農薬に頼ることはありません。
・土を育てる
その生命体を育てる土壌が一番大事になります。
そこで、バイオダイナミック農法ではその農園内で牛や羊を飼い、
そのフンからつくる特別な堆肥で土の中の微生物を元気にします。
シモンの農園でも、同じ山に住む牛の堆肥を使用して豊かな土壌を育んでいます。
・多様性を大切にする
畑には、作物の他にもたくさんの出井の草花を生やしたり、
鳥や虫が集まる場所をつくっています。
そうすることで、多様な生き物がお互いに助け合い、農園全体がバランスの取れた健康な状態になるのです。
・宇宙のリズムに合わせる
月の満ち欠けや星の動きに合わせた「バイオダイナミックカレンダー」を使い
「今日は種まきに最適な日」
「今日は収獲に最適な日」といった自然のリズムを頼りに進みます。
これは海の満ち引きを想像するとイメージがつくかもしれません。
海が満ちている日は、山全体に含まれる栄養素を含んだ水分が、月の引力の関係で上へと上がっていきます。そのタイミングで植物を収穫すれば、山全体の栄養をより豊富に含んだ植物が採取できます。
逆に海が引いている日は、山の水分を含んだ栄養素は下へと流れていきます。
その時に種を撒けば、栄養素は土に流れているので、種がより強く育ちます。
実はこの原理を日本の宮大工さんも採用しており、海が引いている日は、木が乾燥しているので伐採に最適なタイミングになっています。
こうみると、いわゆる「スピリチュアル」的な要素というよりは、自然の原理原則・リズムに従って農園を育てているんだなと。私は思います。

3.五感で感じる豊かさ
近年、バイオダイナミック農法をより確立させるために、ドイツではエビデンスの取得が進んでいるそうです。これはバイオダイナミック農法を行う生産者や私たちにとってとても素晴らしい進歩ですよね。
そういったエビデンスの取得と並行して、私たちは生産者たちの畑にある土の豊かさ、彼らが作る作物の香り高さと味の濃さ、そして何よりも「自然であろう」とする敬意を、皆様へ伝えていきたいと思っています。
そんな背景を感じ取りながら、私たちが提供するハーブティやハーブソルトを味わって頂くと、より美味しく、そしてその物語を感じていただけると思っています。
