取材記|瀬戸内で愛情を撒いて育てる「島の香り」


はじまりは一通のメールでした。

Epicrobe
「広島で、自然栽培で柑橘を栽培されて果皮や枝葉をご提供いただけますでしょうか?」


Lorofarm 貝原さん
「当園でも、摘果する果実をもったいなく感じ、枝葉に関しても非常に良い香りがするので何かに生かしたいと思っておりました。」


待ち望んでいた以上の出会い。
何か面白いことが始まりそうな予感がします。


今回の旅先は「広島県尾道市瀬戸田町」。複数の小さな島が点在する「瀬戸内」です。
瀬戸内は日本でも有数のレモンの生産地として名前を知られています。

見てください、この青々とした木々と透き通った海。

年間を通じて温暖で、風も穏やかな瀬戸内は柑橘を育てるのに最適な場所です。
さて、そんなレモンの生産地で今回の主役はこちらのご夫妻。


この島でLOROfarm(ロロファーム)という柑橘を中心とした有機栽培の農園を営む
貝原さんです。
地元である広島に戻り6年前から、高根島で柑橘農園を始めました。

LOROfarmの哲学は
「化学農薬の代わりに愛情を撒いて柑橘を育ててる」

その言葉の通り、
化学農薬・化学肥料・ワックス・防腐剤・除草剤は一切使用しない
有機栽培を実施しています。

柑橘を育てるのに適した瀬戸内海であえて、有機栽培を選んだ理由を聞いてみると、、


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オーストラリアにワーキングホリデーで2年間滞在したことがあります。
そのときに、大量の農薬を使用し、自然ではあるが、その工場的なやり方に疑問を持ちました。
だから、たとえ手間であったとしても自分が農業に携わるときには、
なるべく自然のサイクルにしたがった状態で実践したかった

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もちろん、農薬を使わないやり方であるため、
害獣被害などたくさんの困難がありますが、それを乗り越えて
6年間、一つ一つの手間を惜しまずに続けています。

また、お客様に届けるまでの「こだわり」もすごいんです。

例えば、配送。
まず、レモンはお客様の注文が入ったタイミングで収穫を行い発送作業を始めます。
その発送作業でも、果皮に傷がつくと、そこから香りが逃げるため
とにかく、なるべく傷をつけないように発送する。

という、農作業をしながらであっても、お客様の手元に届くまでに
一切の妥協はありません。

「このレモン、ここでお土産で購入してもいいですか?」と聞くと、、

「新鮮な状態の方がいいから、後日、家に帰られたタイミングで発送します!」
という徹底っぷりに頭が上がりませんでした。(笑)



今回収穫させていただいたものは「グリーンレモン」と「せとか」と「ライム」にその枝葉たち。
まだ青い果実たちですが、いざ食べてみると、、すっごい美味しいんです。

確かに、この時期なので甘さは控えめですが、すっぱい!という感じではなく
心地よい酸味にほんのりとした甘さが、ジュースのようにあふれ出てきました。

これは、絶対にいいモノができるなという確信を持ちました。


さて、、、
ここLorofarm農園の素晴らしい柑橘たちを使用して何を作ろうとしているかと言うと、、
少しだけネタバレをして、また時が来たタイミングでお知らせしますね!(^^ゞ